【CJC=東京】イスラエル考古学庁は10月19日、国内にあるグーグルの研究開発センターと協力して、管理している死海文書をすべてデジタル画像化すると発表した。2008年にデジタル化の試験プロジェクトを実施している。
来年初めに研究施設に高度なイメージング技術を導入し、死海文書の3万の断片の高画質画像をインターネットで公開する。これで数世紀にわたって色あせてきた文章をよみがえらせ、研究に寄与するだけでなく、文書を再び露光する必要もなくなり、保存状態のレベルを維持できる、と見られる。
死海文書は、遊牧民が1947年に死海近くの洞穴で多数の断片を見つけたものの、学者の功名争いもあってか、公表が遅れ、文書全体が公開されたのは91年になってからだった。