英国国教会カンタベリー大主教のロワン・ウィリアムズ師が、南アフリカで実現に向けて動いているミレニアム開発目標(MDGs)の進展について話し合うため、南アフリカのサボ・ムベキ大統領を訪問した。英紙クリスチャントゥデイが10日、報じた。
会談でムベキ大統領は、ミレニアム開発目標で、教会と国家が協力しながら一つの運動に取り組んでいると述べた。ウィリアムズ師は会談後、教会が特に草の根レベルにおいて変革の一部を担っていることを喜んだ。またウィリアムズ師は、南アフリカだけでなく、アフリカ大陸全体のために、どうすれば教会と政府がさらに良い協力関係を結ぶことができるかを考えるうえで、非常に重要な機会であったと述べた。
ムベキ大統領は、教会と国家が親密な関係をもって協力していることに感謝しながら、南アフリカや国際規模のアパルトヘイトに対する闘争における英国国教会の働きに敬意を表し、「今日の様々な問題を取り組むこのような協力関係を保ち続けていきたい」と述べた。
ミレニアム開発目標は、00年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言と、90年代に開催された主要な国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合し、一つの共通の枠組みとしてまとめたもので、2015年までに「極度の貧困と飢餓の撲滅」、「普遍的初等教育の達成」、「ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上」など達成すべき8つの目標を掲げている。