【CJC=東京】教皇ベネディクト16世が、10月24日に閉幕する中東シノドス前に、コンシストリー(教会会議)の11月開催を発表する、と伊紙ラスタンパのバチカン担当マルコ・トサッティ記者が報じた。同記者は、教皇がその際に新枢機卿を任命する、と予測している。
バチカン文化評議会元議長のパウル・プパール枢機卿が8月30日、80歳を迎え、次期教皇選出会議(コンクラーベ)に参加出来なくなった。これで有資格枢機卿は106人になったが、9月中にさらに3人、10、11月に1人ずつが80歳に達することで101人にまで減少する。
有資格枢機卿の定員は120人とされており、教皇が近く新枢機卿を任命するとの観測が強まった。
トサッティ記者は、バチカン内部から列聖省長官のアンジェロ・アマート大司教、使徒座署名院最高裁判所長官のライモント・レオ・バーク大司教、キリスト教一致推進評議会議長のクルト・コッホ大司教、文化評議会議長のジャンフランコ・ラヴァージ大司教の4人が選任されると見ている。
各教区からは、モナコ、ワルシャワ、トレド、ウエストミンスター、ユトレヒト、メヘレン=ブリュッセル、キンシャサ、ヤウンデ、カンパラ、ワシントン、トロント、モンテヴィデオ、リオデジャネイロの大司教の名前をあげている。
カトリック通信CNAは、アジアではスリランカ、中国、日本から選ばれる、と予測している。トサッティ記者は、アジアから任命される3人を、コロンボのマルコルム・ランジス大司教、ヤンゴンのシャルル・マウン・ボ大司教、東京の岡田武夫大司教と予想している。