ベルギー捜査当局は24日、カトリック教会関係者が未成年の信徒に対する性的虐待に関与していた疑いがあるとして、ブリュッセル郊外の教会主要施設を家宅捜索した。
捜索の対象となったのは、同国カトリック教会の最高指導者である大司教が執務する大司教座や大聖堂、枢機卿宅など。捜査当局の報道官は、捜索の理由について「教会内での未成年性的虐待に関する訴えが多く出ており、裏付けのため捜索した」と説明した。
同国では今年4月、北西部ブリュージュの司教が長年にわたり少年と性的関係を持っていたことを認めて辞任。これを受けて多数の信徒から、教会関係者らから性的虐待を受けたとの訴えが相次いだため、専門家らでつくる独立調査委員会が実態調査に乗り出していた。