長崎で宣教し、第2次世界大戦中にアウシュビッツ強制収容所で殉教したマキシミリアノ・コルベ神父に関する資料を展示した「『アウシュビッツの聖人』コルベ神父と長崎」が長崎市のナガサキピースミュージアムで開かれている。6月6日まで。入場無料。
同展は同ミュージアムが昨年5月、愛媛県松山市のバラ園からコルベ神父の名前を冠した「セント・コルベ」というバラを贈られたことから、平和の尊さを考えてもらおうと企画。同収容所で神父と同室だった画家が描いた神父の絵や、写真、パネルなど約40点を展示している。
コルベ神父は1930年に来日。長崎で36年まで、結核を病んだ体でありながら熱心に宣教活動を行った。故国ポーランドに帰った後、ナチスに反抗したとして同収容所に送られ、餓死刑に選ばれたある男性の身代わりとなることを申し出て殉教した。