元祖便利屋の右近勝吉さんを主人公のモデルとした映画『ふうけもん』の撮影開始に向け、準備が進んでいる。関係者によると現在、脚本の修正がほぼ終わり、キャスティングの最終調整を行っている。早ければ今年夏までに出演者を発表し、撮影を開始する予定だ。
この映画のプロデューサーを務める金珍姫(キム・テレサ)さんは現在、脚本料の出資者を募るために全国を巡っている。映画紹介用のドキュメンタリーを見せると、反応はとてもいいという。
金さんは30日、本紙の取材に応じ、「準備は着実に進み、祝福の兆しを感じています。応援されている方々の期待にそえる映画になると思います」と語った。
映画『ふうけもん』は、便利屋・右近勝吉さんの数奇な半生を描いた自伝『人のために人となる人』を映像化したもの。教訓的でも説教がましくでもなく、人間味豊かな笑いと感動を与える主人公ふうけもんの姿は、国民的日本映画「男はつらいよ」の主人公・寅さんを連想させる。「福音と感動と笑いをひとつにする映画に仕上げたい」と関係者の意気込みも強い。
監督・脚本は、大ヒットコメディ映画「釣りバカ日誌」シリーズを手がけた栗山富夫氏が担当。脚本には、ドラマ「オアシス」(00年1月放送)でNHK創作ドラマコンクールに入選した国分洋氏も加わっている。