年が明けて早1カ月月が過ぎました。2月は一年の中で一番寒くて、ひたすら春が待ち遠しい季節のように思われます。けれどもそのとても寒い2月には、バレンタインデーの他に私個人にとって、とても大切な日があるのです。と言うのも、2月は私の誕生月だからです。
ついこの間までは「誕生日をお祝いするなんてとうの昔に卒業したわ」と、自分の誕生日に特別な思いで過ごすことはなかったのですけれど、最近になってまた誕生日が、特別な日であるということを強く感じています。
誕生日は改めて言うまでもありませんが、私たちがこの世に生を受けた日です。この世に誕生するということは、そのこと自体とても意味のあることなのです。神様が私たちをこの世に送り出し、覚えていて下さり、そして愛して下さっていることはとてもすばらしいことです。
ドイツで誰かの誕生日をお祝いする場合には、誕生日当日にお祝いするのが一般的です。けれどもそれが無理ならば、必ずその日以降にお祝いします。その日より前には、決して祝ってはいけないのです。Auf keinen Fall!「決してしません」その日より前に誰かにお祝いされると、「幸せになれない」と言われているのです。ですから皆さん、ドイツ人の誕生日をお祝いする時には注意して下さいね。Bitte genau aufpassen!「よーく気を付けて」
ドイツで見たCMのキャッチフレーズで、Weil ich das wert bin!「私にはその価値があるから」と言っているのがありました。これはある有名な外資系の化粧品会社のCMで流れていた言葉です。何年か前にアメリカへ旅行に出かけた時にも、同じキャッチフレーズをハリウッドの女優さんが英語で話す同じ製品のCMを見ました。もしかすると日本でも同じころに、日本語で放送されていたかもしれません。
この外資系の化粧品会社は、多くの企業がそうであるように、この製品の使用価値をアピールしたかったのでしょうけれど、私にとっては特別にインパクトの強い eine Werbung 「CM」でした。それはこのCMが、それぞれの国の様々な言語で流されていたからではなくて、最後に「その価値がある」と主張していることにショックを受けたのです。
「あなたにはその価値がある」
私から皆さんへの特別な日のプレゼントとして、このフレーズを送りたいと思います。
皆さんはこの世に生れてきた価値があるのです。生きている価値があるのです。そして愛される価値があるのです。時には、生きている意味がわからなくなってしまうことがあるかもしれません。けれど誰もが生きているだけで、十分に価値はあるのです。なぜなら私たちは、見えない力によって生かされ、またこの世に選ばれて誕生することができたのですから。
「わたしの目にあなたは価高く、貴くわたしはあなたを愛しあなたの身代わりとして人を与え国々をあなたの魂の代わりとする。」とイザヤ書43章にも記されています。
年に一度の誕生日、皆さんはどのようにお祝いされるのでしょうか?
私は今年も生かされている恵みと、相変わらず元気に暮らしている両親に感謝して、大切な人と静かにお祝いしたいと思います。
私たちは今日も強く生かされています。Weil wir das wert sind!「なぜなら、私たちにはその価値があるから」
【by Tokyoterin - 東京在住の女性クリスチャン】