【CJC=東京】ロシア正教会のキリル総主教は2月2日、ロシア正教会とカトリック教会は、最近の社会問題について多くの場合、同じ立場に立っている、と語った。
インターファクス通信によると、キリル総主教は、モスクワの救世主キリスト大聖堂で行われた主教会議の際に述べたもの。「わたしたちは、現代世界でキリスト者が直面する多くの問題で、同様な立場に立っている。攻撃的な世俗化、グローバリゼーション、伝統的な道徳原理の衰退などがそれだ。これらの問題で教皇ベネディクト16世が正教会に近い立場に立っていることを覚えなければならない」と言う。
一方で総主教は、「プロテスタント各派との差は拡大している」と指摘した。最近、総主教は「ロシア教会は、キリスト教的遺産の保全についてプロテスタント側との協力が減っていると見る」がそれは「プロテスタント世界の自由化が激しい」からだ、と指摘する。
総主教は、ドイツ福音教会のトップにマルゴット・ケスマン監督という女性を選出したことを特に取り上げている。