15日、91歳で死去した伝道者、オーラル・ロバーツ氏は、17歳のときに患った結核からの奇跡的な回復を体験して聖霊による癒しの力を得たとされている。その後伝道者となり、生涯にわたってリバイバル聖会など数千人規模の伝道集会を数百回開催。オーラル・ロバーツ大(米オクラホマ州タルサ)を始め数々の団体組織を設立した。著書は130冊を超え、1954年には礼拝のテレビ放送を行うなどテレビ伝道に最も早く乗り出した伝道者のひとりでもある。
「オーラル・ロバーツ氏は神の人であった。そして福音伝道の偉大な同志であった。わたしは彼を自分の兄弟のように敬愛している」
ロバーツ氏と共に米国から世界へと大衆伝道の時代を切り開いた著名な伝道者、ビリー・グラハム氏は15日、ロバーツ氏死去の報をうけて発表した弔辞の中でこう語った。
グラハム氏はロバーツ氏と同年齢で今年91歳。60年代にはロバーツ氏を自身の国際大会に講師として招待し、2人で共に神の言葉を語ったこともあった。
グラハム氏は弔辞の中で、ロバーツ氏と3週間前に言葉を交わしていたことを明かした。ロバーツ氏はグラハム氏に対し、自分の人生の旅路がまもなく終わるだろうと告げたという。
「オーラル、イブリン・ロバーツ夫妻に天国で、わたしたちの永遠なる故郷で再開する日を楽しみにしている」
天国でキリストにまみえる同志に思いをはせ、グラハム氏は弔辞を結んだ。
オーラル・ロバーツ伝道協会によると、ロバーツ氏の昇天記念礼拝は12月21日午後2時、オーラル・ロバーツ大マービーセンターで行われる予定。