米イリノイ州ウィロークリーク教会のビル・ハイベルズ牧師は12日と13日の2日間、約2万5000人の集まった同教会の聖会で説教し、「イエス・キリストの道へ立ち戻る」よう聴衆に呼び掛けた。ハイベルズ牧師は、世俗主義が蔓延している米国において、「イエス・キリストの道」を「忘れられた道(forgotten way)」と表現した。
ハイベルズ牧師は、「人はどうして今までイエスの道をさけて人生を歩んできたのだろう。イエスの道に代わる魅力的な知識がどこにあるだろうか。どうして世の中の文化はイエスの道をこんなに簡単にも捨て去り、他の道を選択してきたのだろうか」と疑問を投げかけた。
今年のイースター聖会の際に寄せられた2万人の聖会参加者の祈祷題目に応じるかたちで、ハイベルズ牧師は今回、「忘れられた道」という題目で一連の説教を行うに至った。イースターの聖会に参加した2万人の多くは、人生や性、人間関係の不和やお金の問題で悩んでいることが祈祷題目から伺えたという。
ハイベルズ牧師の一連の説教は今後4週間にわたって行われる。ハイベルズ牧師は、2000年前のイエスの教えから、今まさに教会に必要とされている事がらに焦点を当てて説教を伝えようとしている。イエスの教えは今日の世俗的な文化の知恵とは相反する部分が多く、いかに現代人の心に響く説教とさせるかが重要となってくる。
同聖会のプロモーションビデオでハイベルズ牧師は、「2つの道があります。人生では多くの道を選択することができます。どのような道を選択するのもあなたの自由です。どんな人にでも、あなたがついていきたいと思える人についていってください。しかしイエス様はそのような道がしばしば破滅へ導くと教えています。2つ目の道は、まさにイエス様が話している道です。それは狭い道であると話しています。2つ目の道では、あなたが従うのはただ一人の指導者しかありません。ひとつの道に従っていくのです。ひとつの教えに従っていきますが、それが人生を導く道なのです」と述べている。
2万人規模の聖会を開催するメガチャーチの牧師であるハイベルズ牧師は、信徒一人ひとりの生き方についても説いた。ハイベルズ牧師は信徒らに、何を食べようか、何を着ようかというような世の中的なことを追い求める生き方をやめ、神と共に歩む生き方を勧めた。「多くの人は『私の人生はもうこれで十分だ。すべてがうまくいくわけではない』と思うでしょう。本当にあなたの人生が満たされているのならば、これから何を捨て去って生きていくことができるかを考えてみる必要があります。なぜなら人生を歩む中で、何かは必ず失われていくからです」と述べた。
また信徒らには、神や家族とともに歩む時間がなくならないために、人生の最優先事項が何であるかを再度考え直してみることを勧め、「できるだけ単刀直入に述べたいと思います。もし神とともに過ごす時間をあなたの人生の時間の中から追いやるなら、その人生のリスクは最終的にとても高いものになるでしょう」と述べた。神とともに過ごすためにも、教会に通い、共に賛美することは必要不可欠であることも付け加え、「これが弟子の道でもあります」と強調した。
ハイベルズ牧師は、まず先に失われた羊(救われていない人)を捜すことで、キリスト者は神から恵みを受け取り、必要以上に満たされることを強調。新約聖書の「まず神の御国を求めなさい」という聖句を称賛し、「神に頼ることができる人を捜してください。そうすることで、その人の家族も繁栄し、教会も栄えます。そして教会に通う人々の人生も豊かなものとなるでしょう」と述べた。