特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン(東京都杉並区)と東京都港区の企業5社が毎年協力して開催している古本市「夏!古本キャラバン」が今年も24日から28日まで開催された。今年は昨年の約2倍に相当する1万冊の古本が集まり、5日間で約70万円の売上となった。売上金は、チャイルド・ファンド・ジャパンが支援している貧困国の子どもへの支援などに当てられる。
同古本市は、協力企業5社を1日ごとに巡るかたちで毎年開かれており、販売される古本はチャイルド・ファンド・ジャパンの支援者や協力企業の社員らによるもの。キーコーヒー(株)、キッコーマン(株)、(株)ジャパンエナジー、日本たばこ産業(株)、(株)日立ハイテクノロジーズの5社が協力している。
今年は古本の募集期間が約2週間しかなく、昨年の2カ月に比べても短い期間であったが、機関紙を送付する封筒に古本募集の告知を載せるなど工夫することで、結果として昨年の約2倍の古本が集まった。
古本市では毎年、協力5社がそれぞれ1人のチャイルド(子ども)を2年間支援するのに必要な金額(計約50万円)を売上目標としている。
古本は、販売額が100円から200円と低価格ということもあり好評で、他にも「思いがけない本に出会える機会があり、ありがたい」「テーマ別、作家別に分かれていてよい」などの声が届いた。
チャイルド・ファンド・ジャパンのスタッフは、「今年もたくさんの本を集めさせていただいて感謝しています。各(協力)企業さんが支援されているチャイルドの支援となるので感謝です」と語った。
チャイルド・ファンド・ジャパンは1975年、戦後に日本の戦災孤児を支援した米国の民間団体キリスト教児童基金 (CCF)日本事務所であった社会福祉法人基督教児童福祉会(CCWA)の国際精神里親運動部として設立された。キリスト教精神を基盤に、アジア諸国の中でも特に貧困で苦しむフィリピン、スリランカ、ネパールの子どもたちを中心に支援活動を展開している。05年からは現在の特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパンに法人名を変更し、今年4月には認定NPO法人にも認定された。
来年は法人変更後5周年を向かえ、記念事業(予定期間:2010年9月〜12月)として、映画製作や活動報告会などを計画している。記念のイベントは一般からもアイディアを募集しており、連絡先は特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン(〒167‐0041 東京都杉並区善福寺2‐17‐5、電話:03・3399・8123、FAX:03・3399・0730、メール:[email protected])。締め切りは今年9月30日。