【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は、カステルガンドルフォの離宮で8月12日、水曜恒例の一般謁見を行った。
集まった巡礼者への挨拶で、教皇は台風による豪雨で深刻な打撃を受けたフィリピン、台湾、中国南東部、そして日本に見舞いの言葉を述べた。特に日本の地震による被害に気遣いを示した。
教皇は、困難な状況に置かれたすべての被災者たちと、亡くなった人々のために祈ると共に、被災地への連帯と援助を呼びかけた。
バチカン放送(日本語電子版)によると、謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇は典礼暦で15日に祝われる聖母の被昇天と、現在開催中の「司祭年」を踏まえ、「司祭たちの母」としての聖母マリアをテーマに講話を行った。
教皇は聖母と司祭職の結びつきが受肉の神秘に深く根ざしていると強調、第2バチカン公会議がマリアを「最高永遠の司祭の母、使徒の女王、司祭的役務の保護者」(『司祭の役務と生活に関する教令、18』)として示していることを指摘した。