特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン(東京都杉並区、深町正信理事長、以下・チャイルド・ファンド)は、東京都港区の企業5社と協力して今月24日(月)〜28日(金)まで、チャリティ古本市「夏!古本キャラバン」(在日フィリピン大使館後援)を開催する。会場を1日ごとに移す移動式の古本市で、5日間で協力企業を5社を巡る。27日(木)には古本市のほかに、昼・夕2回のコンサートも行われる。
販売される古本の約半数は協力企業の社員らから寄せられるもので、読まなくなった本を提供する、あるいは100〜200円の本を購入するだけで国際協力ができるとして人気を集めているという。
活動30周年を向かえたチャイルド・ファンドが05年に記念企画の一つとして始めたもので、06年には約9800冊の本が寄せられ、期間中の募金も含めて約50万円がフィリピン、スリランカ、ネパールを中心に現地の子どもたちを支援するチャイルド・ファンドに送られた。
古本市の会場は、▼24日(月):(株)日立ハイテクノロジーズ本社地下1階カフェラウンジ(東京都港区西新橋1‐24‐14)、▼25日(火):キッコーマン(株)東京本社KCC(同2‐1‐1)、▼26日(水):キーコーヒー(株)本社NKビル1階(同2‐34‐4)、▼27日(木)日本たばこ産業(株)JTアートホールアフィニス(同港区虎ノ門2‐2‐1)、▼28日(金):ジャパンエナジー新日鉱ビル1階会議室(同2‐10‐1)。
古本市の開催時間は午前11時半から午後7時半(入場は午後7時)まで(27日のみ午後8時半まで)。27日は古本市のほかに昼には「期待の音大生によるアフタヌーンコンサート」(午後12時20分〜50分)が、夕には「フィリピン民族舞踊&企業有志による演奏」(午後6時〜同7時半)が行われる。
チャイルド・ファンドは第二次世界大戦後、日本の戦災孤児支援を行った米国の民間団体「キリスト教児童基金(CCF)」がその前身となる。CCFにより戦後すぐに日本の戦災孤児支援が行われ、1952年にはCCFの日本事務所として社会福祉法人基督教児童福祉会(CCWA)が誕生。日本への支援は74年まで続けられ、その後CCWAはCCFの精神を受け継いで国際精神里親運動部を設立して海外の貧しい子どもたちへの支援を展開する。活動30周年目を迎えた05年からは現在の特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパンとして活動を行っている。
古本市、コンサートはいずれも入場無料。いずれの会場もすべて徒歩約5〜10分で移動できる距離で、最寄駅は東京メトロ銀座線・虎ノ門駅、またはJR新橋駅。問い合わせは、チャイルド・ファンド事務局(電話:03・3399・8123、FAX:03・3399・0730)まで。