【CJC=東京】著名な大衆伝道者ビリー・グラハム氏が1956年創設した福音派出版社『クリスチャニティ・ツデー・インターナショナル』(PTI=本社イリノイ州キャロル・ストリーム)が経済危機のあおりを受け、『ツデーズ・クリスチャン・ウーマン』『キャンパス・ライフ・クリスチャン・カレッジ・ガイド』の2雑誌、付録雑誌『グリンプス』、ニュースレター『チャーチ・オフィス・ツデー』の廃刊を決めた。従業員30人も解雇する。
CTIのハロルド・スミス社長は「廃刊は必要な決定」として「出版界の大嵐の最中に企業であることを直視した。賜物として受け止めていた従業員に与えた衝撃、また教会全体に与えた衝撃は、私と残された全員にとって真剣に受け止めなければならない現実だ」と語った。
昨年秋、『ツデーズ・クリスチャン』誌を『シグニフィカント・リビング』社に売却、この1月には『イグナイト・ユア・フェイス』と『マリッジ・パートナーシップ』の2誌を廃刊するなどの対策を打ち出していたが、ついに『ツデーズ・クリスチャン・ウーマン』という有力誌の廃刊にまで追い込まれた。これで発行部数15万の旗艦誌『クリスチャニティ・ツデー』など有料メディアは9になる。同社のウエブサイトには月間250万のアクセスがあるという。