日本基督教団は10月29〜31日、第43回教団総会を東京・池袋のホテルメトロポリタンで開催し、現職の議長、副議長、書記の教団三役がそれぞれ再選を果たした。
同教団の機関紙「教団新報」(11月23日付)によると、議長選(投票総数364票)は、現職の雲然(くもしかり)俊美氏(秋田桜教会牧師)が1回目の投票で、過半数の205票を獲得し再選を決めた。2位は、前回も議長選に出馬した元副議長の久世そらち氏(札幌北部教会牧師)で、145票だった。雲然氏は今期で2期目だが、それ以前に書記を5期務めており、三役としては7期目となる。
副議長選(同366票)も、現職の藤盛勇紀氏(富士見町教会牧師)が1回目の投票で、過半数の198票を獲得。2位は久世氏で151票だった。書記は慣例に従い、議長と副議長の推薦で選ばれ、指名された現職の黒田若雄氏(高知教会牧師)が承認された。藤盛、黒田両氏はいずれも2期目で、それ以前に三役の経験はない。
同紙によると、雲然氏は「神の御心と信じ受け止め、地方教会、小規模教会には大きな喜びがあるということを伝えながら仕えていきたい。機構改定、出版局の課題を優先して取り組みたい」と表明。藤盛氏は「もう一期、議長を支えて、取り組んでいきたい」、黒田氏は「少子高齢化、人口減少が激しい高知県で牧師をしている。地方教区の思いが教団の中に伝わることも意味があると思い仕えていきたい」などと話した。
総会ではこの他、22、23各年度決算の報告、24年度実行予算、25年度原予算の審議が行われたほか、常議員会提案の議案「日本基督教団の全体教会としての一体性を確認する件」を可決。秋田集中豪雨と能登半島地震の報告も行われた。