日本基督教団の所属教会の情報や統計などをまとめた『日本基督教団年鑑』の最新版となる2024年版(第74巻)がこのほど出版された。
信徒総数と現住陪餐会員数は27年連続減少
それによると、2022年度(23年3月31日現在)の同教団の信徒総数は15万7174人、現住陪餐(ばいさん)会員数(教会籍を置いている教会に定期的に出席している教会員数)は7万905人で、総信徒数に占める現住陪餐会員数は45・0%だった。それぞれ前年度に比べて減少しており、信徒総数は1504人、現住陪餐会員数は2164人減った。
また、教会数(伝道所を含む)は1654件で、前年度比6件の減少。現任教師数(現役の牧師・伝道師数)は1887人で、同31人の減少。受洗者数(大人)は659人で、同17人の減少だった。
近年はいずれも減少が続いており、特に信徒総数と現住陪餐会員数は27年連続の減少となった。年鑑には1994年度から2022年度までの計29年間の統計が掲載されており、いずれも最多は1995年度で、信徒総数は20万6406人、現住陪餐会員数は10万2760人だった。それに比べ、2022年度は信徒総数が4万9232人(23・8%)、現住陪餐会員数は3万1855人(30・9%)減っている。
受洗者数、教会学校出席数は29年間で3分の1以下に
教会数が最も多かったのは2001年度と05年度で、1732件と22年度よりも78件多かった。現任教師数が最も多かったのは03年度で、2189人と22年度よりも302人多かった。受洗者数(大人)が最も多かったのは1994年度で2243人おり、この29年間で3分の1以下に減ったことになる。
一方、22年度の日曜礼拝出席数は3万7930人(1教会平均24人)で、前年度の3万5793人(同22人)に比べ、2137人増加した。コロナ禍が落ち着き始めたことが影響したとみられる。しかしそれでも、コロナ禍前の19年度の4万8219人(同32人)よりも1万人以上少なく、十分な回復には至っていない。
また、22年度の教会学校(CS)出席数は7770人(同5人)で、前年度の7944人(同5人)から回復することなくさらに減少している。コロナ禍前の19年度は1万1030人(同7人)だった。この29年間で最も多かったのは1994年度の2万7348人(同17人)で、現在はその3分の1以下の規模となっている。
現任教師数は教師総数の約6割
22年度の現任教師数1887人の内訳は、教会担任教師が1640人、巡回教師が8人、神学教師が26人、教務教師が203人、在外教師が10人。正教師(牧師)と補教師(伝道師)の区分では、それぞれ1712人と175人だった。
一方、無任所教師数は639人、隠退教師数は651人で計1290人。これらに休職中の4人を含めると、教師総数は3181人だった。教師総数に占める現任教師数の割合は59・3%だった。
男女別では、男性が2372人、女性が809人で、教師総数に占める女性の割合は25・4%だった。
信徒総数の最多は東京教区、最小は沖縄教区
教区別では、22年度に信徒総数が最も多かったのは、東京教区で3万2797人。次いで、大阪教区(1万3923人)、兵庫教区(1万3190人)、神奈川教区(1万3109人)だった。最も少なかったのは、沖縄教区で792人。次いで、東中国教区(3303人)、奥羽教区(3748人)、西中国教区(4044人)だった。