関西学院大学、同志社大学、関西大学、立命館大学の関西地域の4つの大学の学長は共同で7日、大麻事件による大学生の逮捕者が近年増加している事態を受けて、薬物乱用防止に関する声明を発表した。今後、4大学が共同で薬物乱用防止に向けた意識調査や、一連の啓発プログラムなどの対策に乗り出すとしている。
声明は、関西学院大学・西宮上ケ原キャンパスで行われた記者会見で発表。学長らは声明で、近年増える若者による大麻等薬物の所持や使用、売買について「深い憂慮と強い危機感」を示すとともに、「健康で充実したキャンパスライフを学生に保障するとともに、安心・安全な社会を実現することが大学として果たすべき責務」だと訴え、学生、教職員に対して恒常的、継続的、組織的な啓発活動を行っていくとした。
4大学ではこれまで、関西大学の男子学生ら2人が学内で大麻を密売したとして有罪が確定しており、同志社大学でも女子学生が大麻所持で有罪の判決を受けている。