ニキータはベラルーシの料理大学の学生で、キャンパスへは電車で通っていた。ある日、電車に乗っていたニキータは、キリスト信者のキリルに出会った。2人は毎日の通学時間に聖書について語り始めた。
「ニキータが興味を示したので、私は彼を聖書の勉強会に招待しました。彼はそのグループを気に入り、定期的に私と一緒に出席するようになりました。夏が来ると、ニキータは私や私の友人と一緒に夏のバイブルキャンプに参加しました。彼はキャンプでとても積極的に活動し、多くの新しい友人を作りました」とキリルは言う。
ニキータはサマーキャンプ中、キャンプファイヤーを囲んでの会話を特に楽しんだ。彼は信仰や神、キリスト教の歴史について真摯(しんし)な質問を何度もした。そしてキャンプ最終日には、リーダーの一人に個人的に話がしたいと頼んだ。次の聖書研究会の集まりで、ニキータはサマーキャンプ中にキリストを主であり救い主として受け入れたことを話したのだ。その告白を聞いた一同は、一緒に喜び神を賛美した! 数カ月後、ニキータはバプテスマを受けたのである。
私たちが信仰を持って前進するとき、神はいつも私たちを導き支えてくださるのだ。独裁政権のもと、信仰の自由が危ぶまれるベラルーシだが、そのような中にあっても救いの業を決してやめない主をあがめよう。同国の信仰の自由と救霊のために祈っていただきたい。
■ ベラルーシの宗教人口
正教関係 57・8%
プロテスタント 2・2%
カトリック 10・5%
無神論者 28・1%
ユダヤ教 0・5%
イスラム 0・6%
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