欧州にいるイラン人難民のマフムードは、支援を求めて定期的に地元の教会を訪れていた。そこで彼は、キリスト信者の礼拝など、さまざまなことについて学んだ。ある時、大酒飲みだったマフムードは、40日間禁酒することを決心した。39日目、彼は誘惑に負けて酒を買ってしまった。マフムードは最初の一口を飲むと、主に向かって叫んだ。「イエス様、もしあなたが本物なら、私がお酒を断つのを助けてください!」
この祈りは聞かれて、マフムードの友人や家族は、彼が依存症から解放され、驚くべき変化を遂げたのを目撃した。マフムードの劇的に変えられた人生は、他の人々への力強い証しとなった。
近年、マフムードのように、社会的な不公正、政治的不安定、信仰や信条に基づく迫害などの要因によって、難を逃れて欧州に来るイラン人が相当数いる。その多くは、安全、安心、故郷と呼べる場所、自由、そして前途有望な未来を手に入れたいという希望を抱いて欧州への旅に出る。しかし、これと同様に彼らの多くが、真理や希望、霊的な拠り所を求めているのもまた事実だ。
主イエスこそは、彼らが探し求めているものの答えだ。歴史を通じて主イエスは、人生の谷間で最も深い葛藤と必要を抱えた人々に出会ってくださった。同様に、今日の欧州においても主イエスは、イランはじめ中東からのイスラム教徒や避難を求めている人々の間に、ご自身を現し続けておられる。彼らは最も大きな苦難の中で、慰めと癒やし、自由、救い、そして希望が与えられ、恵みを受けるのだ。
今年のラマダンもあと数日で終わる。欧州に来るイスラム系難民が直面している必要と課題を用いて、神が彼らをご自身の近くに引き寄せてくださるように祈っていただきたい。
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