太平洋に浮かぶ118の島からなるフランス領ポリネシアは、1880年からフランスの植民地となった。1957年からはフランスの海外領土となり、高度な自治権と独自の大統領を持つ。中でもタヒチは観光地として有名だが、ムルロア環礁を核実験に使用したことが国際的な反発を招き、タヒチ独立運動に拍車をかけた。
フランスの援助と支援に大きく依存しているが、その収入は全ての人に恩恵をもたらしているわけではない。真珠、農業が観光以外の経済を占める。核実験の停止と終了は経済に大きな影響を与えた。
信仰の自由は完全に認められているが、社会はますます物質主義、世俗主義に流れている。活力ある個人的な信仰を持つ新生の信者は今やまれである。その結果、異教的なオカルトの束縛に逆戻りし、混合宗教や異端、特にモルモン教が増殖している。名ばかりの信仰のカトリックとプロテスタントの信者の間に霊的な刷新が起こされ、仏領ポリネシアがリバイブされるように祈っていただきたい。
■ 仏領ポリネシアの宗教人口
プロテスタント 41・9%
カトリック 36・4%
異端派 13・0%
中国の先祖崇拝 2・1%
バハイ 0・25%
ユダヤ教 0・1%
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