天然資源の豊富なナミビアは、ドイツ、南アフリカの支配を経て1990年代に独立する。独立後は経済的な進歩と安定があり、この時期キリスト教徒は祈りの中で団結した。
しかし、良い政治と地域社会の調和なしには、民族紛争と経済崩壊に陥る可能性がある。国の指導者が知恵と決意をもって、貧富の差、土地所有権の問題、エイズウイルス(HIV)などの課題に対処しなければならない。
また、人々は仕事のために都市に移住するが、結局はみすぼらしいバラックに住むことになる。最も貧困に苦しむのは北部のオバンボランドだ。
ナミビアは植民地時代、アパルトヘイトの遺産、独立前のテロなどの傷跡に苦しんでいる。加害者と被害者の両方がキリストにあって赦(ゆる)しと平和を見いだし、平和の福音がこの地に拡大するよう祈っていただきたい。
■ ナミビアの宗教人口
プロテスタント 60・6%
単立 11・6%
カトリック 17・9%
聖公会 5・2%