ローマ教皇庁(バチカン)は17日、ローマ教皇ベネディクト16世の説教などを配信する、ユーチューブの公式チャネルを開設すると発表した。バチカンでは、昨年12月には「iPhone」に祈りの言葉をダウンロードできるアプリケーション「iBreviary」の使用を正式に許可するなど、「IT宣教」に力を入れている。
AP通信によれば、今回のプロジェクトはインターネット検索最大手のグーグルとの協力で実現。教皇の演説やミサ、そのほか教会関係のイベント、教皇に関するニュースなどが、自動的に公式チャネルに配信されるという。23日には教皇庁とグーグルが記者会見を開き、詳細を発表するという。
カトリックの教会関係者は、現代における宣教には家電製品を利用するのが不可欠であるとしており、世界各地の司教が集まって開かれた昨年10月の世界司教会議(シノドス)では、神の言葉の伝播は、これまでのように印刷物だけではなく、テレビやラジオ、インターネット、CD、DVDなどにおいても成されるとする声明を発表している。