ノウルーズと呼ばれるペルシャ暦の新年祭は、今年の場合、3月20日と21日に当たった。この時期、毎年何千人ものイラン人が祝祭を祝うためトルコを訪れる。これは、政府の厳しい監視下にあるイランに比べ、トルコではより自由に新年を祝うことができるからだ。
米宣教団体のバイブルズ・フォー・ザ・ワールド(BFTW)はこれを機会と捉え、2週間にわたって準備をし、新年を祝うイラン人らに主イエスを宣べ伝えた。
近年トルコは、キリスト教を厳しく取り締まっており、宣教師を国外退去処分にすることさえある。トルコ警察は、伝道チームを呼び止め、職務質問をしてきたが、彼らがトルコ人に伝道しているわけではないと分かると、なんと警察は伝道の邪魔をしなかったのだ。イラン人だけへの伝道なら、彼らはトルコの街中で活動できた。
伝道チームには、トルコだけでなく米国からの参加者もいた。面白いことに、伝道に携わった人たちのほとんどが、イラン難民そのものだったのだ。彼らは難民キャンプから出てきて、米国からのチームと合流して伝道に出掛けた。
新年の祝祭を祝うイスタンブールでの伝道の結果、203人のイラン人が主イエスを信じる決心をした。また、ポケットサイズの聖書は8千冊も配ることができた。
イラン国内で聖書を配布することはできないが、トルコで聖書を受け取ったイラン人は、それを持って母国に帰る。これらの蒔(ま)かれた種が、イランで立派に花開くよう祈っていただきたい。
■ トルコの宗教人口
イスラム 96・6%
プロテスタント 0・03%
カトリック 0・06%
正教 0・03%
ユダヤ教 0・02%