中米のカトリック国パナマは、大西洋と太平洋をつなぐ海運の要衝パナマ運河を有することで知られる。租税回避のオフショア金融が普及しており、麻薬カルテルや犯罪組織などの社会悪も目立つ。
2016年の「パナマ文書」のリークで、大規模な国際的脱税の実態が明らかになった。さらに憂慮すべきは、パナマ国内でも海外でも、ほとんど何の対応もされていない事実だ。犯罪に立ち向かい、腐敗を根絶し、正義を守る政府が立つように祈ろう。
中南米独特のカトリック国だが、近年5%から20%にプロテスタント信者が急増した。これらの教会が、地の塩として社会腐敗をとどめ、さらに多くのパナマ人を、主イエスの福音に導くことができるよう祈っていただきたい。
■ パナマの宗教人口
カトリック 66・7%
プロテスタント 21・1%