「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録への機運を盛り上げようと、特定非営利活動法人(NPO法人)「世界遺産長崎チャーチトラスト」(長崎市)が21日から1泊2日の日程で、同市内にある構成資産候補の教会を巡るツアーを開催した。
参加者は、フランス人のド・ロ神父が設計施工にあたった出津(しつ)教会を訪れて実際のミサに出席するなど、地元の信徒との交流を楽しんだ。他にも、同市郊外にある黒崎教会や市中心部の4つの教会を訪問し、地域のクリスマス行事を体験した。
出津教会や黒崎教会のある外海(そとめ)地区には、江戸時代に多くのキリシタンが迫害を逃れて潜伏していたとされる。現在も人口の3分の1がカトリック信者である。