暴力事件が多発するモーリシャス共和国のモーリシャス聖書協会は先月初め、聖書のメッセージを元にしたポスターやチラシを使用し他者への寛容、礼儀、尊敬を説く反暴力キャンペーンを実施した。
モーリシャスは、アフリカ大陸の東側、インド洋のマスカレン諸島に位置する人口約120万人の小さな島国。産業化により経済は発展し生活レベルも向上し、一人当たりの国民所得ではアフリカで最高水準となっている。しかし、その反面、生活のペースが加速したことなどが若者たちに負の影響も及ぼし、暴力事件が相次いでいるという。
日本聖書協会のワールドレポートによれば、そのような状況で、同国の聖書協会は先月1日から宗教・社会双方からなるグループとともに1週間の反暴力キャンペーンを実施。マタイによる福音書7章12節から抜粋した「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にもしなさい」というメッセージを元にポスターとチラシを作成し、バス80台にポスターが貼られ、5万枚のチラシがボランティアによって学校やショッピングセンター、バス停で配布されたという。