言葉(ことば)には、力があります。言葉一つで人を元気にできるし、言葉一つで恋が実るし、言葉一つで人生を変える…力があります。あと、言葉一つでオフィス(会社)を空にすることもできる!
あるお話です。大富豪のベニーさんの一言が、とんでもない騒ぎを巻き起こします。ある州に住んでいるベニーさんは、非常にめずらしい犬種の犬(つまり、かなりの高値で買った)を飼っていたそう。でもある日、その犬に逃げられた!! さあ、大変!!!
ベニーさんは、どうしたか? 一言ですよ、一言だけ、新聞紙に広告を出したそうです。「私の愛犬を見つけてくれた方には、謝礼300万円をお支払いします」って。
でも、数日間待っても、ベニーさんには良い連絡がなかったそう。それで、ベニーさんは、居ても立っても居られなくなって、新聞社の方に何か連絡がないかな…と、新聞社に行ってみることに。
新聞社に着いたベニーさん。まず、1階の受付にいた女性に「広告部のジョニー氏にお会いしたいのですが」。すると「申し訳ございません。あいにくジョニーは留守にしております」と受付の女性。「あぁ、それでは…マネージャーのバニーさんは?」
「申し訳ありません。バニーも外出中です」。「う~ん、バニーさんもかぁ…。じゃあ…」と言いかけるベニーに、受付の女性が申し訳なさそうに言います。「その、実は…、広告部のモノ全員が、ただ今外出しておりまして…」。「えッ?! 皆さんが? 何かあったんですか?」
すると、彼女が言ったそうです。「はい。あの広告を載せた日から、広告部の全員が必死になって、毎日ベニー様の愛犬捜しに出掛けております…」
チャンチャン。はい、そうです。ベニーさんの広告「愛犬見つけたら300万円!」の一言で、広告部の全員が、仕事そっちのけで我先に…我こそは、と捜し回りだした、ってことです。おいおい仕事は…って話ですね。まぁ、見つけたら「300万円」という大金が動くからでしょうけど、ベニーさんの一言には大きな力があったのですね。その一言で、新聞会社の広告部フロアを空っぽにするほどの、力が!
はい、そして世界のベストセラーである聖書の中に、このような言葉があります。
初めに、ことばがあった。(新約聖書・ヨハネの福音書1章)
また、あの松下幸之助がこの聖書の中の言葉についてこう言っています。
“はじめに言葉あり”という句が聖書の中にある…、私が経営においてやってきたのは、いわばそういうことだったのです。最初に一つの発想をし、それを“このようにしよう”ということばにあらわし、みんなで達成していくということです。(『100人の聖書』82ページ)
ここで松下幸之助が言う“はじめに言葉あり”の「言葉」とは、何の言葉だったのか? はじめに、どのような言葉があったの? はじめに、世界の始まりの前に、何の言葉があったのか興味ありませんか?
結論から言うと、ここで言う、“はじめに言葉あり”の「言葉」とは、まさに世界のベストセラーの聖書、そう、聖書に書かれている言葉のことです。
皆さん、聖書は世界で一番読まれている本。でも、それだけではありません。聖書は、世界で一番古い本。そして、ずっとずっと太古の昔から読み継がれている本です。カントもゲーテも、また、ガリレオ、バッハ、モーツァルト、福沢諭吉、新島襄と八重、ヘレン・ケラー、カーネギー、リンカーン、マッカーサー、チャーチル、ガンジー、蒋介石、高橋是清、大平正芳、中曾根康弘も聖書を読んでいたんです。その他、歴史上の数え切れない偉人の多くが読んでいた書物、それが、聖書です。
だから、最後です。今、10月。秋です。“読書の秋”です。世界のベストセラーである聖書を手に取ってみませんか? 美しい言葉の数々との出会い、心を震わす感動を体験できる…そんな読書時間。聖書と一緒に、ステキな“読書の秋”をお過ごしください。
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【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書』
本書を推薦します!
「他の追随を許さない数と挿話」
――奥山実牧師(宣教師訓練センター[MTC]所長)
「牧師の説教などに引用できて便利」
――中野雄一郎牧師(マウント・オリーブ・ミニストリーズ)
「聖書に生きた偉人たちの画廊」
――峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)
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