5度のグラミー賞受賞経験のある米ゴスペル歌手、サンディ・パティさん(63)が18日、自身のフェイスブックで新型コロナウイルスの検査の結果、陽性であったことを明かした。ビデオメッセージ(英語)では、現在2週間の自宅隔離中であることを伝えるとともに、「ソーシャル・ディスタンディング(社会的距離)の確保」など、一般市民が防疫のためにできることをするよう呼び掛けた。
ビデオは23日時点で150万回以上再生され、2万7千人以上がシェア。祈りや、パティさんを励ます信仰の言葉が1万件近く寄せられている。
パティさんは、「神様は私たちに信仰をお与えになりましたが、同時に知恵もお与えになりました」と述べ、テモテへの手紙二1章7節「神は、おくびょうの霊ではなく、力と愛と思慮分別の霊をわたしたちにくださったのです」を引用。自身が通うクロッシング・コミュニティー教会(オクラホマ州)では、オンラインサービスの活用により、こうした状況でも人々と交流ができているとし、感謝の意を表した。
また「これはフェイクニュースではなく、現実です」と、事態を真剣に受け止めるよう警鐘を鳴らした。その上で、大勢の人々が集まる場所に行かないなどの「社会的距離の確保」を実践したり、できるだけ自宅で過ごすようにしたりして、感染拡大防止のために取り組むよう呼び掛けた。
自宅隔離2日目となる19日の投稿では、水泳や運動を積極的にするなど活動的な生活を送っていたため、自身が他の世代よりも致死率の高い高齢者であるという認識が足りなかったと反省。高齢者は特に事態を深刻に捉えるよう呼び掛けた。一方、母親の友人や、数人の知人・友人たちが、自宅前に夕食などの差し入れを置いてくれたことなども報告した。
22日の投稿では、自身が居住するオクラホマシティーの病院などでマスクが不足していることを伝え、病院へのマスクの寄付やマスクの自作を呼び掛けた。また、社会的距離を確保しながらもできるという、クロッシング・コミュニティー教会による支援の取り組み(英語)も紹介し、参加を呼び掛けた。