英文学者で賛美歌研究家としても知られている恵泉女学園大学の大塚野百合(おおつか・のゆり)名誉教授が昨年12月31日、死去した。95歳だった。葬儀は近親者と教会の一部関係者で行われた。所属していた日本基督教団使徒教会が11日、教会のフェイスブックで明らかにした。
大塚氏は1924年東京都生まれ。父は使徒教会創設者の大塚富吉牧師。東京女子大学英語専攻部、早稲田大学文学部史学科、米クラーク大学大学院修士コース卒業。米イエール大学神学部研究員、恵泉女学園大学教授、昭和女子大学非常勤講師を歴任した。
著書に『賛美歌・聖歌ものがたり』『出会いのものがたり』『ヘンリ・ナウエンのスピリチュアル・メッセージ』『あなたは愛されています ヘンリ・ナウエンを生かした言葉』や、加藤常昭牧師との共著『愛と自由のことば 一日一章』など多数。晩年近くまで、銀座の東京福音会センターで「ヘンリ・ナウエン講座」に意欲的に取り組んだという。2004年には、日本キリスト教文化協会からキリスト教功労者を授与されている。
使徒教会では3月8日(日)午後3時~5時に、「メモリアル大塚野百合賛美の集い」を開催する予定。出席は平服としている。