何を食べたらよいか、何を飲んだらよいか、と捜し求めることをやめ、気をもむことをやめなさい。・・・あなたがたは、神の国を求めなさい。そうすれば、これらの物は、それに加えて与えられます。小さな群れよ。恐れることはない。あなたがたの父は、喜んであなたがたに御国をお与えになるからです。持ち物を売って、施しをしなさい。・・・朽ちることのない宝を天に積み上げなさい。・・・あなたがたの宝のあるところに、あなたがたの心もあるからです。(ルカ12:29~34)
ビル・ウィルソン先生と協力しながら、私たちはメトロ・ワールド・チャイルド・ジャパンとして、ニューヨーク、フィリピン、ケニアの子どもたちに支援をしています。今回私が行ったケニアは、日本からの支援を受ける子どもが200人を超えました。
道端や街の遊び場でメトロの教会学校を開く他の国に比べて、ケニアの活動には違いがあります。それは、100近くの公立小学校の授業の一コマとして、教会学校が行われていることです。ケニアはクリスチャンの割合が一番多い国です。子どもたちの人口が増える中で、神様の御心に従って正しい人生を歩むことを子どもたちに伝えるには、メトロの教会学校が一番いいのだと、気付いた方がいたのです。
毎日学校に出向いて子どもたちに伝道するメトロのスタッフたちの熱心な姿を見たときに、子どもの時からイエス様の福音に触れることが大事であり、神の国を求めていくことが最善なのだと知らされました。
1. 恐れることで人生を終えない
ケニアでメトロの活動が始まったのは8年前ですが、メトロが来る前から、既に4人のケニア人の青年が一生懸命に学校を巡って伝道を行っていたのです。今はこの青年たちがメトロのリーダーになっています。一人は路上生活で生きてきた青年でした。もう一人の青年は町のゴミ捨て場で育ち、大きくなってからはそのゴミ捨て場の学校の先生になりました。
彼らは小さい時に教会の伝道によって救われイエス様を信じました。そして、お金もサポートもありませんでしたが、信仰によって伝道の働きをスタートさせました。私たちは確かに小さな存在かもしれませんが、不安や恐れ、迷いの中に閉じこもっていてはなりません。小さな者でも、主は必ず良きものを私たちに与えてくださいます。
2. 与える者としての生き方を貫こう
私たちは、お金持ちになったら、仕事がうまくいってもうかったら献金しますという思いを持つことがあります。でも、イエス様は施しなさいとおっしゃっています(33節)。お金があるなしの問題ではなく、生きる姿勢の問題です。
8年前のメトロはどのように始まったのでしょうか。一人のイギリス人の女性がビル先生のメッセージを聞いて、自分でも何かできることがあるはずだと、自分の財産を全部売り払ってお金に換え、単身でケニアに渡りました。そして事務所を構え、メトロの働きを始めたのです。受けたものを自分の内にため込んで終わりにするのではなく、ささげものや愛情、労力を人々と分かち合い、神様のいる天国に宝を積み上げ、与える人生を歩んでいきましょう。
3. 神様のところにある宝に目を向けよう
イエス様は、あなたがたの宝のあるところに、あなたがたの心もあると言われました(34節)。目に見える物やお金に、人生の重心を置いてしまうことがないように。私たちはイエス様を土台とし、いつまでも色あせることのない恵みを持ち続けていきたいと思います。
私たちは小さな者ではありますが、豊かに種を蒔いて施し、ささげる者でありたいと思います。小さな者を通しても神様は良いものを与えてくださいます。自分の心がどこにあるのかを見失わず、イエス様に喜んでいただける歩みを進めていきましょう。
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