米キリスト教調査会社「バーナグループ」の調査(英語)によると、米国のクリスチャンが信仰的に最も大きな影響を受けるのは、父親よりも母親だという。しかし同時に、祖父母の影響も多大であることが分かった。
バーナグループの調査によると、家庭における霊的成長の主な担い手は母親だという。米国のクリスチャンの3分の2余りを占める68パーセントが、母親の信仰に影響を受けたと答えている。この結果は、父親と答えた46パーセントよりもはるかに高かった。
バーナグループは今回の調査結果に関して、次のようにコメントした。
「信仰を実践するクリスチャンが、信仰を受け継いだ人物として最も多く挙げているのは両親です。そして、今回の調査を通して得た別の結果から見ると、家庭における霊的成長は母親が担っているようです」
その一方で、両親よりもより年齢の高い世代が信仰に与える影響も大きい。調査に応じた37パーセントに当たる2万3347人が、自身の信仰を形成した要因は祖父母の信仰だと答えた。また、全体の半数を超える59パーセントが、成人後もクリスチャンである理由は家族から信仰を「受け継いだ」からだと答えている。
祖父母を挙げた人の場合、信仰を受け継いだ人物として祖父よりも祖母を挙げた人の割合が高かった。
家族以外の人が影響を与えたとする割合は一段と低くなり、親族ではない人を挙げた回答者は16パーセントしかいなかった。信仰に重大な影響を与えた存在として友人を挙げた人の割合はさらに低くなり、14パーセントに留まった。
自分の信仰に関して、一緒に成長した親族から影響を受けていないと答えた成人の割合は15パーセントだけだった。一方、約10人に1人に当たる11パーセントは、「自分と一緒に信仰を模索した人物」に影響を受けたと答えた。
その他、5人に1人を超える23パーセントは、子どもの頃にキリスト教にまつわる否定的な体験をしたにもかかわらず、成人後も信者であることが分かった。また、過半数を超える57パーセントが、生まれながらにしてクリスチャンだったと答えた。
バーナグループは今回の調査を受け、「信仰を実践する大半のクリスチャン成人において、信者としての信仰形成の初期段階は、家族生活の中で生じたのです」と結論付けている。