聖書を読むことの素晴らしさを再認識してもらおうと、1週間かけて聖書全巻を朗読するイベント「聖書朗読マラソン」が5日から、ローマ市内のサンタ・クローチェ・イン・ジェルザレンメ大聖堂をメイン会場に始まった。ローマ教皇ベネディクト16世から始まり、ロシア正教会やイタリアのプロテスタント教会の指導者、映画「ライフ・イズ・ビューティフル」(98年)でアカデミー主演男優賞を受賞したロベルト・ベニーニなどが次々と聖書を朗読していった。
このイベントは、5日から26日まで開かれる世界代表司教会議(シノドス)第12回通常総会にあわせて開催されたもの。シノドス委員会議長のニコラ・エテロヴィッチ大司教は今年6月の討議要綱発表の際、聖書が世界で最も普及している書物であるにもかかわらず、実際には多く読まれず、正しく理解されていないことを指摘していた。
朗読には、キリスト者のほかユダヤ教やイスラム教も合わせた1200人以上が参加する。