上智大学の元副学長でイエズス会司祭のホセ・マリア・デ・ベラ(Jose Maria de Vera)氏が、現地時間27日午前11時(日本時間同午後7時)ごろ、スペイン西部サラマンカのイエズス会修道院で死去した。90歳だった。葬儀は28日に現地の修道院で執り行われた。日本では2月15日(金)午後1時半から、カトリック麹町教会(聖イグナチオ教会、東京都千代田区麹町6ー5ー1)で追悼ミサが行われる。喪主・主司式はイエズス会日本管区長のレンゾ・デ・ルカ氏。
デ・ベラ氏は1928年2月22日、スペイン・バダホス生まれ。スペインのサン・エスタニスラオ大学(人文学)、同大学院(哲学)、上智大学大学院(神学)、米国のミシガン大学大学院(マスメディア学)で学び、65年に上智大学文学部新聞学科の非常勤講師に着任。その後同学科で、講師、助教授、教授、特遇教授を経て、94年から同大名誉教授。上智大学では、テレビセンター所長や総務担当副学長、国際部(現・国際教養学部)部長、新聞学科長などの役職を歴任した。
専門はマスメディア論で、日本マス・コミュニケーション学会や情報通信学会に所属。主な著書に『Educational Television in Japan』(上智大学、67年)、共著に『差別社会と人権侵害:人権を考える』(新幹社、88年)、『イエズス会教育のこころ』(みくに書房、93年)など。