来年2009年は、日本にプロテスタントの宣教師が訪れ、福音を伝え始めてから150周年を迎える節目の年。日本のプロテスタント諸派では教団・教派の枠を超えて、来年7月に国内最大級のイベントホール「パシフィコ横浜」で記念大会を計画している。一方、約1700の教会・伝道所が所属する国内最大のキリスト教合同教会、日本基督教団(山北宣久議長、東京都新宿区)も独自にプロテスタント伝道150年実行委員会(藤掛順一委員長)を組織、来月13日には特別講演会を開催し、記念行事がいよいよ始動することになる。
同教団関連の150周年記念行事としては10月13日、横浜指路教会(横浜市中区)を会場に特別講演会がその皮切りとして開催される。東京神学大の近藤勝彦教授が、「福音主義と教会形成−日本伝道150年の回顧と展望−」と題して講演。当日は講演のほか、今後予定されている同教団関連の行事の説明などが行われる。
同委では、記念行事開催に向けて公式ウェブサイトも製作し、日本のプロテスタント宣教150周年が「日本開国150年」「近代日本150年」「日米関係の150年」にも位置づけられるとし、「今後の日本人の新しい国民性の形成のためにも重要な意味を持っている」とその意義を強調、「これからが日本の伝道の本番」としている。
また同委は記念の年にあたって、伝道する福音主義的教会運動を促進することを目的に、特に▽生き生きと聖書を読もう、▽神に信頼して祈りをささげよう、▽教理を理解して信仰の喜びに生きよう、▽礼拝から伝道へ遣わされよう、と4つの項目を掲げている。
同教団関連の150周年記念行事としてはこれまでに、09年2月11日に記念集会(大阪教会)、同6月24日に同教団創立記念礼拝(富士見町教会)、同10月〜11月に特別講演会(銀座教会)、同11月23日日本伝道150周年記念式典(青山学院)を行うことが決定している。各行事は、プロテスタント諸派が合同で企画する「プロテスタント宣教150周年記念」の関連行事としても位置づけられている。