15年前の開拓以来、現在は教会員数2万5000人と欧州最大規模にまで成長した「エバンシー・オブ・ゴッド(神の大使館)」教会を導くサンデー・アデラジャ牧師がこの度来日し、東京と大阪で合わせて6日間に及ぶ大会を開く。17日には歓迎晩餐会も開かれ、国会議員や実業家、著名なキリスト教指導者らが賛同者として名を連ねている。
ウクライナにあるエバンシー・オブ・ゴッドには首都キエフ現市長をはじめ、同国の政治家や閣僚、資産家、実業家ら多数が出席。アデラジャ氏は、04年に同国で起こった民衆運動「オレンジ革命」で、ユシチェンコ現大統領を精神的に支えた人物としても知られ、エバンシー・オブ・ゴッドはまさに「国を動かす教会」だ。
18日から21日まで埼玉県の川口総合文化センター・リリアで行われる東京大会(東京福音リバイバル聖会主催)では、アデラジャ氏自身のほか、大会長の奥山実氏(日本民族総福音化運動協議会総裁)や日本基督教団総会議長の山北宣久氏らが挨拶、多数の日本人ゲストが出演する予定。大阪大会(福音宣教協力会主催)は23日にクレオ大阪(大阪市天王寺区)で聖会が行われ、24日には関西聖書学院(奈良県生駒市)で教役者、信徒リーダーを対象とした「チャーチ・シフトセミナー」が行われる。
17日に行われる歓迎晩餐会には、土肥隆一衆議院議員や羽田雄一郎参議院議員のほか、元カネボウ薬品社長の三谷康人氏など政界、官界、財界から多数の賛同者が集まっている。来年7月に開催を目指す日本プロテスタント宣教150周年記念大会の実行委員長3人も名を連ね、150周年をいよいよ来年に控え、福音宣教の視点に立った教団教派間での一致の動きが見え始めている。
アデラジャ氏は、貧しいアフリカ・ナイジェリアからの宣教師として93年にウクライナで教会開拓を始めた。自宅アパートで行った聖書勉強会には初め、7人が参加するだけであったが、その後わずか10年で毎月1000人以上が救われる国内最大級の教会へと成長した。現在は教会の働きとしてストリートチルドレンやアルコール依存者、貧困者を助ける活動も活発に行うほか、海外45カ国に600の教会を開拓。メディアを通じて欧州やロシア、アフリカの1億人に福音を伝えている。