今日は、まず映画のご紹介からです。時々そうなのですが、「百人一読」は映画ネタが多い日があります。まさに今日がそのような日なので、あらかじめご了承の上お付き合いください。
先週公開されたばかりの2作と今週公開予定の1作のご紹介です。1作目は、先週の金曜日に公開された「空飛ぶタイヤ」(長瀬智也さん主演。日本を代表する豪華キャスト出演作品)。大ベストセラー作家池井戸潤さんによる『空飛ぶタイヤ』の実写化です。池井戸潤さん作品、初の映画化です。
ある日、ある道路で、突然起きてしまいました・・・。トレーラーの脱輪事故が!そのトレーラーの整備不良を疑われる運送会社経営の赤松(長瀬智也さんが演じます)。そして、辿り着く衝撃の「大企業によるリコール隠し」という事実。大きな存在に屈せずに闘う戦士たち(男たち)の物語です!
はい、そして2作目が「ワンダー君は太陽」(ジュリア・ロバーツさん主演の米国作品)です。全世界で800万部突破のベストセラーが映画化されたようで、感動作らしいです。遺伝子の疾患で、人とは異なる顔で生まれてきた10歳の男の子。27回もの顔の手術ゆえに自宅学習で過ごしてきました。
そんな彼を両親はある日、外の世界に、学校に送り出すことに・・・。いじめなど今までに体験してこなかった困難にぶつかっていく男の子。感動の作品を観たい、涙流したいって方は、こちらの作品でしょうかね。
「空飛ぶタイヤ」と「ワンダー君は太陽」は、両作品とも全国の映画館で上映中ですから、今日は仕事帰りに映画館にGO、そして可能な方は「映画のハシゴ」ですね(笑)!
そして、もう1作品いきますね。ちなみに、こんなに映画の宣伝のようなことを頻繁にしていますが、篠原は映画会社や配給会社の回し者ではありません。会社からお金をもらってやっているわけではありませんのでご安心ください。
本日の3作目は、「オンリー・ザ・ブレイブ」(6月22日公開。2017年製作の米国映画)。こちらは、まさに、今週の金曜日公開の作品です。2013年に、アリゾナで実際に発生した巨大山火事。この巨大山火事に立ち向かった男たちの熱い実話に基づく作品です。篠原も観るのが楽しみです!
以上、映画3作品をご紹介しました。さあ、ここから本題に入っていきます。予告しますが、また、このあとすぐに映画の話が出てきます。
さて、皆さんは毎日をどのように過ごしていますか?今日は、どんな日ですか?また、昨日はどんな1日でしたか?皆さんの日々は、どんな感じですか?
退屈でつまらないという方もいるかもしれません。何かエキサイティングできるものを探しているという方もいるかもしれません。ある方々は、何とか生きている、そんな感じかもしれません。また、ある方々は、毎日が楽しくてしょうがない、そんな感じかもしれませんね。
さて、篠原が気になった映画、すでにチェックしている映画があります。「日日是好日」(2018年10月公開。黒木華さん主演。樹木希林さん、多部未華子さん出演)という映画です。いい女優さんたちが出演することだけでなく、ストーリー自体も良さそうなので、10月公開ながらしっかりとチェックしています。フライヤーによると、史上初の「お茶の映画」(現代劇で初の茶道教室が舞台となっている)ということです。
ぜひ、映画館に行く機会があれば、フライヤーをもらってきて、ストーリーを確認してみてください。主人公の人柄、性格が3つの言葉で表現されているんですが、それを読んだだけで「面白そう!」って思えるはずです。
それで、何が言いたいかというと、この映画のタイトルとなっている「日日是好日」。意味としては、「毎日が良い日」ってことですよね。実は、世界のベストセラーである聖書は、ずっと昔から、そのことを教えているし、語ってきているのです。
旧約聖書の詩篇の中にはこう書かれています。「これは、主が設けられた日である。この日を楽しみ喜ぼう」と。また、新約聖書のコリント人への手紙第二には、こうも書いてあります。「見よ、今こそ絶好の時である。見よ、今こそ救いの日である」
そう、世界のベストセラー聖書は、教えています。一日一日。それは、キリストの神様が創っているんだよ、と。だから、一日一日を聖く、正しく、そして喜び、楽しんで生きなさい。そのように、聖書は教えています。
今日という日は、キリストの神様(完璧で、完全で、愛に満ちた唯一の神であるお方)が創られた、最高で最良の日です。正しく、聖く、そして、喜び、楽しみ、この大切な1日を過ごしたいですね。
また、「一日一善」と言いますが、何か「良いこと」を今日もしていきましょう!キリストの神様が、喜ばれるようなことを。キリストの神様に喜ばれ、そして、人にも喜ばれることをしたいし、そんな生き方をしていきたいですよね。
そんなことを、今日も、明日も、1日に1回、いいえ、それ以上、できる限りしていきたいですね。そして、それが生き様になったら、素晴らしいことではないでしょうか?
三笠宮崇仁親王殿下を皆さんはご存じでしょうか。大正天皇の息子としてご誕生、昭和天皇の弟に当たり、今上天皇の叔父に当たる方でしたが、2年前の平成28年にお亡くなりになりました。戦時中は陸軍の軍人でもあられ、終戦後は多くの大学で教壇に立たれた方でした。
その三笠宮崇仁親王殿下の言葉です。「このテーマをえらんだ理由としては、さきに記した宣教師のこと・・・もありました。旧約聖書を読んでいくうちに、私の心を強く捕らえたのは、多くの預言者たちの叫ぶ『社会正義』の問題でありました。聖戦にあいそをつかした私は、さきに記しました宣教師・・・の情熱を解くカギが、この旧約聖書の中にひそんでいるような気がしてきました」(『100人の聖書』150ページ参考)
ここで、殿下は、ある宣教師の情熱を解くカギが、「聖書の中に」と述べておられます。まさに、そうなのです!世界のベストセラーであり、今なお多くの人々に読み継がれている聖書は、歴史上多くの人たちに情熱を与え、また、生きる希望や力を与えてきました。
その大きな実例が、日本を代表する作家、三浦綾子です。彼女は、長い闘病生活の中で人生を変える出会いを体験します。彼女は、聖書に出会って、聖書の言葉によって変えられた人でした。
三浦綾子本人がこう述べています。「その私を敗戦後7年目にして変えたのは聖書であった。・・・聖書が私になくてはならぬものとなって、初めて私の生きる目標は定まった」(『100人の聖書』21ページ参照)
三浦綾子は、聖書によって人生が変えられて、後には日本を代表する作家として活躍するようになります。そして、彼女は、どうしても伝えなくてはならないことを、1人でも多くの人に伝えること、そのことを目標に生きた人でした。つまり、本当に素晴らしいこと、聞かせてあげなくてはいけないこと(教えてあげなくてはいけないこと)を伝えるという目標に生きたのです。
どうでしょうか?私たちは、周囲の人たちに本当に伝えなくてはいけないことを、話しているでしょうか?皆さんは、普段何気ない会話の中で、また、通話の中で、それから、同僚とランチしながら、言わないでいいことや伝えないでよかったことを言ってしまってはいないでしょうか?
私たち人間は、誰しも不完全で、特に口で失敗を犯してしまう生き物ですから、無意識のうちに、批判的な話や悪口、ウソや卑猥な話って出てきますよね。でも、「日日是好日」という言葉もあり、何より世界のベストセラーである聖書は、毎日が最高の日であると教えています。その最高の日に、伝えなければいけないことを伝えること、話すべきことを話してあげること、これを心掛けませんか?三浦綾子のように。
まずは、今日から、1日に最低1人には、意識して、良いことを語ってあげる。それから、この最高の1日をもっとエンジョイするために、できる限り意識して、悪口やくだらない話、下品な話や人を傷つけてしまうような言葉は口から出さない。それだけで、すごい美しく変わるはずです、自分自身が、そして周囲も。
今日から、意識して、1日に最低1人(多ければ多いほど良いでしょうけれど)には、絶対に良い言葉を掛けてあげましょう。慰めの言葉、励ましの言葉、褒める言葉とかですね。
「いつも、ありがとう。〇〇にいつも感謝してるよ」とか「大丈夫だよ。私、〇〇を応援してるよ」とか「〇〇ってスゴイね!こんなの私にはできないよ」とか「百人一読、私も読んでるから、〇〇も読んでみて(笑)」と。こんな「伝えることを心掛ける日々」いいじゃないですか?!
伝えるべきことが分からなくても大丈夫です。キリストの神様に従っているなら、キリストの神様が教えてくれますから。何を伝えたらよいのかは。クリスチャンになれば、キリストの神様が、必要なことを教えてくださるのです。
人間って、どんな人でも何かしらの問題を持っています。人には言えない、周囲にいる人たちには分からない大きなモノを背負っています、誰しも。
またまた映画の話ですが、「コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―」(山下智久さん主演。新垣結衣さん、戸田恵梨香さん、比嘉愛未さん、浅利陽介さん出演)が、来月の27日(金)に公開されます。篠原はドラマ版も結構見ていたので、楽しみです!
それで、この「コード・ブルー」の主題歌が良いんですよね!大好きです。Mr.children の「HANABI」という曲ですね。最高です。本当に誰であっても、他人からは分かってもらえない問題を背負っていますよね。皆さんもそうですよね?また、誰であっても、他人には理解してもらえないような悲しみを持っているものですよね。
皆さんもそうでしょうし、いつもニコニコしているあの彼女にも悲しみはあるわけですよね、絶対。いつもにぎやかな同じゼミの彼にも他人には分からない悲しみがあるはずです。だからこそ、誰であっても励ましや慰め、褒め言葉、勇気が出てくる一言が必要ですし、それを待っているはずです。
励ましや慰めの言葉を掛けてもらう必要性は、すべての人にあります。ぜひ、皆さんから始めませんか?「誰もが励ましを待っている。だから、私が励ましを届ける」。そんな生き方を。あのクラスメートの彼にも、後輩の彼女にも絶対に必要なもの・・・。皆さんの口から贈ってあげたいですね。
最後に、「HANABI」の中でも歌われていますが、今日は意識して、普段当然になっていることにも感謝して、心底からの「ありがとう!」も伝えたいですね!
「いつも、ありがとうございます」「〇〇のおかげで助かっている。ありがとう!」「お母さん(〇〇)。いつもご飯ありがとうね」、そのシンプルな一言が、大きな贈り物として相手に届きますから・・・。
最後の最後にもう1つ映画の話です。
「今夜、ロマンス劇場で」(2018年2月公開。綾瀬はるかさん、坂口健太郎さん主演)を観られた方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか?モノクロ映画の中のヒロインと、現実世界で映画監督を目指している助監の青年が恋をするっていう、あり得ない設定のストーリーですが、良い作品でした。
そして、映画の中で良いシーンがあったんです。美雪(映画の中から飛び出してきたヒロイン。綾瀬さんが演じます)が、健司(助監督をしながら、映画監督を目指す好青年。坂口さんが演じます)に、こう言うシーンでした。
「こんな私でも、まだ誰かを喜ばすことができる」という美雪のセリフ。そして、健司に「ありがとう」を伝えるために、この現実の世界にやって来た・・・。まさに、感動です(このコラムでは感動が伝わらない方もいるかもしれません。そんな方は、DVDをレンタルして観てくださいね)。
たとえお金がなくても、そして体力がなくても、テストの成績は悪くても、威張れるような自分でもなくても大丈夫。優しい心、思いやりの心さえあれば。そして、その心を表現できる口があるならばです!
誰かを励まし、慰め、ホッコリさせてあげませんか?目の前にいる彼は、絶対に問題を背負って生きています。目の前にいる彼女は、絶対に悲しみを持っています。「ありがとう」「応援してるよ」とそっと伝えてみませんか?皆さんの言葉を通して、慰めや励まし、勇気をプレゼントしていきたいですね、周囲の多くの人たちに。
さあ、今日から毎日を、口でもって周囲の人に幸せを分けていく、そんな一日一日にしていきませんか?皆さんの優しい心と口から発するプレゼントで、周囲が幸せになっていくことを願います。
来週の百人一読は、記念すべき100回目です。1season 最後の100番目の人物は、蒋介石です。殺人、強姦、強盗、詐欺、汚職など悪い事件がいっぱいの世の中ですが、私たちはどのように生きていくべきなのか、ご一緒に考えていきたいと思います。
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【書籍紹介】
篠原元著『100人の聖書』
本書を推薦します!
「他の追随を許さない数と挿話」
――奥山実牧師(宣教師訓練センター[MTC]所長)
「牧師の説教などに引用できて便利」
――中野雄一郎牧師(マウント・オリーブ・ミニストリーズ)
「聖書に生きた偉人たちの画廊」
――峯野龍弘牧師(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)
ご注文は、全国の書店・キリスト教書店、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。
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