オーストラリアの聖書連盟(バイブル・リーグ)が毎年開催する歩いて聖書を集める運動「WALK4BIBLE」(=Walk for Bible、聖書のために歩く)が今年もオーストラリアの各都市で行われている。今年は迫害されているクリスチャンのために聖書を贈ろうと、これまで5つの都市で開催され、9月には2つの都市で行われる。
今年はすでに700人のクリスチャンが参加、13942冊の聖書が集められた。参加者は7キロか14キロのコースのどちらかを選択し、迫害下にあるクリスチャンに聖書を贈ろうと、オーストラリアの各都市を歩く。
シドニーから来たという9歳の少女は、今回が4回目の参加。「家にある聖書を数えたら、10冊ありました。(聖書を)1冊も持っていない家族もいます。これは悲しいことです。このように歩くことで何かのためにできるというのは嬉しいことです」と語る。また、4月にパースで行われた「WALK4BIBLE」に参加したルーマニアの牧師は、共産主義の影響下にあるルーマニアでは迫害を少なからず受けると語り、「聖書を持つ余裕がない、あるいは持てない人々に変化をもたらすことができるのは本当に驚くべきことです」と語る。
昨年の「WALK4BIBLE」では、「中国に聖書を」をテーマとして中国で迫害されているクリスチャンに向けて17198冊の聖書を贈った。また、聖書連盟全体では昨年、迫害がある30カ国のクリスチャンに約1035万冊の聖書を贈っている。
聖書連盟によれば、世界の2億5000万人のクリスチャンが何らかの迫害を受けており、25人に1人は迫害を受けているという。またこのほかに約4億人が迫害を受ける高いリスクの中で生活していると指摘する。
オーストラリア聖書連盟の国内ディレクターであるグレアム・スミス氏は、「みなさんのサポートを通して、我々はその信仰のために苦しむクリスチャンの兄弟姉妹の生活に途方もなく大きな変化をもたらすことができる」と、参加者やサポータに感謝の言葉を語る。
「WALK4BIBLE」はすでに、3月にホバートとローンセストンで、4月にパースで、5月にシドニーとメルボルンで開催されており、9月にはトゥウンバとブリズベンの2つの都市で開催される。