日本宣教の活性化について語り合う「第40回日本伝道の幻を語る会」(日本キリスト伝道会=原登会長主催)で26日、日本福音同盟(JEA)理事長の中島秀一牧師(日本イエス・キリスト教団荻窪栄光教会)が講演。「(日本宣教のために)決死の意気込みが必要」と全国から集った約100人の牧師や信徒らの奮起を促した。
中島氏は、来年7月8日からパシフィコ横浜(神奈川県)で開かれる日本のプロテスタント宣教150周年記念大会に触れ、その主題聖句であるマルコによる福音書16章15節「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」を紹介。キリストの「証人」として福音を証するとき、どのような動機を持つべきか、何を語るべきか、またどのように証すべきかを説いた。
日本の教勢が伸び悩む理由の一つとして中島氏は、全体として日本のキリスト者一人ひとりがしっかりとキリストを証できていないのではないかと指摘。「(キリストを証することは)主の命令、しかも遺言」であり、キリストを証しするためにこそキリスト者に聖霊が与えられたことを強調した。
中島氏は、「キリストを信じた者以外にはキリストを証することはできない」と語り、「私が伝道しなければ、一生(キリストに)会えない人がいる」との思いを持ってしっかりと伝道に励む必要があると伝えた。
さらに、嘘や偽りが多い世の中にあって、「イエスしか(罪人を)救うことはできない」と強調。「(神は)すべての人が悔い改めることを望んでいらっしゃる」と語り、伝道の動機をもう一度点検するよう促した。
キリスト者が何を証すべきかについて中島氏は、「イエスは死んだだけでなく、3日目によみがえった。今も生きてともにいてくださる。何をしているときにも主がともにいてくださる」と語り、キリスト者は「復活の証人」であることを強調。また、「お互いの信仰は愛によって表されなければならない」と語り、キリスト者は、愛の方であるキリストを伝える愛の証人でもあることを伝えた。
中島氏は、日本でも多くの殉教者の血が流されたことを紹介し、「(ゲッセマネで)イエスは涙の祈りをささげてくださった」「私たちも受身だけではなく(日本のために)涙の祈りをささげる者に」「真剣になって魂を救うために汗を流す者に」と訴えた。
最後に中島氏は、「それぞれの立場にあって、キリストの証人として全日本のキリスト者が立ち上がらなければ、(日本のクリスチャン人口)1%は破れない」「身をささげて進んでいこう」と全会衆に呼びかけた。