イスラエル考古学庁(IIA)は27日、数千枚にも上る「死海文書」の断片をデジタル画像化し、インターネットで一般公開するという計画を発表した。AFP通信が伝えた。
死海文書の大半は断片化された状態で発見され、そのほとんどは古くなった羊皮紙が黒ずむなどして目では見えない状態のものが多い。しかしこれまで、赤外線カメラやマルチスペクトルカメラを使用することで文字の判読が可能であることがわかっている。同通信によれば、IIAは今後、写本の断片すべてを赤外線撮影し、その画像をインターネットで公開する予定だという。
羊皮紙でできた死海文書はきわめてもろい。そのため、これまで一部の考古学博物館などでごくわずかしか公開されてこなかった。
一方、今年は死海文書が発見されてからちょうど60年目。発見60周年を記念した催しがエルサレムなどいくつか行われている。