日本格付研究所(東京都中央区)は7日、淀川キリスト教病院(大阪市、石田武院長)を運営する宗教法人・在日本南プレスビテリアンミッション(神戸市)に対して、長期優先責務の履行の確実性が高いことを示す「A」に新しく格付けしたことを発表した。
「A」は、長期優先責務においては上から3つ目のランクで、同研究所が公表している医療機関8つの中では最も高い格付けとなる。同じ「A」ランクには、朝日放送や伊藤園、三菱商事、森ビルなどの法人が格付けられている。同研究所では各種法人のほか国に対しても格付けを行っており、米国、英国、日本などは最高ランクの「AAA」が指定されており、インドやフィリピン、ブラジルなどは「A」より一つ下の「BBB」に格付けされている。
淀川キリスト教病院以外のキリスト教系法人で格付けされているものには、青山学院(AA)、クラーク学園(BBB)などがある。
今回の格付けでは、同病院が掲げる「全人医療」の理念の通りに幅広い医療が提供されており、地域の中核病院として位置づけられているなど事業基盤が堅固であることや、診療制度への適応力が高いことなどが評価された。
淀川キリスト教病院は1955年、米国南長老教会によって設立。「からだと こころと たましいが一体である人間(全人)に、キリストの愛をもって仕える医療」という全人医療を理念に、フランク・A・ブラウン医師が開設者となりその活動が始められた。