アジア学院(栃木県那須塩原市)の大津健一(おおつ・けんいち)理事長が22日午後4時3分、那須赤十字病院で急性白血病のため死去した。73歳だった。
1943年、大阪生まれ。同志社大学大学院神学研究科、太平洋神学校(米国)修了。日本基督教団倉敷教会伝道師を経て、アジアキリスト教協議会(CCA)幹事や日本キリスト教協議会(NCC)総幹事、日本クリスチャンアカデミー関東活動センター所長、世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会広報委員長などを歴任した。アジア学院では2009年から14年までアジア農村指導者養成専門学校の校長を務め、丹羽章・前理事長の死去にともない、12年6月から理事長を務めていた。
葬儀は、大津理事長の遺志により日本基督教団西那須野教会の潘炯旭(バン・ヒョンウク)牧師の司式により、親近者のみで行う。アジア学院は9月に同学院内でお別れの会を開く予定。
アジア学院は、鶴川学院農村伝道神学校(東京都町田市)の東南アジア科を母体として、高見敏弘牧師によって1973年に創立。東南アジア諸国で農村開発に携わっていたキリスト教会とキリスト教団体の要請に応え、途上国の農村開発に携わる専門職員を養成する国際機関として発足した。卒業生は1200人以上に上り、世界50カ国で活躍している。