Skip to main content
2026年6月24日22時50分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 書籍

イラク出身の女性キリスト教徒が著した2千年にわたる貴重な通史 『イラクのキリスト教』

2016年10月31日17時44分 記者 : 行本尚史
  • ツイート
印刷
関連タグ:イラクキリスト新聞社
イラク出身の女性キリスト教徒が著した2千年にわたる貴重な通史 『イラクのキリスト教』+
スハ・ラッサム著、浜島敏訳『イラクのキリスト教』(キリスト新聞社、2016年10月21日)

本紙でも度々報じてきたイラクのキリスト教。本書は、ともすれば断片的になりがちなその状況の背景にある、2千年にわたって綿々と続く深い歴史を縦横無尽に掘り下げ、1冊の本に包括的かつコンパクトにまとめて概観した、貴重な通史である。

出版元であるキリスト新聞社は、本紙宛ての手紙の中で本書について、「2千年前の誕生間もないキリスト教が伝えられた中東で、今も息づく最古のキリスト教の歴史を、イラク出身の著者が記した1冊です」と説明している。

著者のスハ・ラッサム氏は本書の内容について、第1章では「メソポタミアに焦点を絞って、中東地域の変化について、またイエスの時代のこの地域の歴史的、文化的、宗教的背景を簡単に述べる。それに加えて、ごく簡単に、中東のキリスト教の状況、特にキリスト教社会を分裂に導くことになった公会議との関連を述べ、メソポタミアの二つの教派、東方教会とシリア正教会がどのように出現したのかを述べる」と説明している。

また、第2章〜第6章では、「この地域が何世紀もの時間を経て今日の現代イラク国になるまで、メソポタミアの土地に移植されたキリスト教共同体が、どのようにして生まれ、どのように発達し、変容されていったかについて述べる」と記し、「最後に、イラクにおけるキリスト教の現状を簡単に述べる」と付け加えている。

イラク出身の女性キリスト教徒であるラッサム氏は、バグダッド大学医学部で助教授を務めた後、英国でさらに医学の研究をしている医学博士である。それと同時に、ロンドン大学東洋アフリカ研究所で自らのルーツである東方キリスト教について研究し、修士号も取得しているという。

訳文は、ごく一部に少し気になるところはある(例えば、259ページの「アジア教会協議会(CCA)」は正しくは「アジアキリスト教協議会(CCA)」。253ページの「平和のための世界宗教会議」は、「世界宗教者平和会議」のことか)ものの、おおむね分かりやすい。日本語では統一されていないことが多い固有名詞や東方教会の用語について、訳者の苦労が見て取れる。

本書は、英国のカトリック出版社「グレイスウィング」から出ている英語原書『Christianity in Iraq』の第1版(2005年出版)と第2版(10年出版)のうち、第2版の第8章を省く形で出版されたもので、原書はいずれの版ともアマゾンなどで購入可能。訳者は、16年5月5日付の訳者あとがきで、著者は「再版以後の状況についても、いま追加執筆中である」と記している。グレイスウィングのウェブサイトには、第3版となる『Christianity in Iraq in the Modern Era: From Tolerance to Persecution to Genocide(現代におけるイラクのキリスト教:寛容から迫害と大虐殺へ)』という本の情報もあるが、同社は27日、本紙からの問い合わせに対し、「第3版の在庫はまだありません。2、3週間後に本が入ってくるとよいのですが」とメールで回答した。

これまで中東のキリスト教に関する本としては、日本語では、菅瀬晶子著『新月の夜も十字架は輝く―中東のキリスト教徒』(山川出版社、10年)、坂本陽明著『東欧・中東とキリスト教』(聖母の騎士社、02年)、中東教会協議会編『中東キリスト教の歴史』(日本キリスト教団出版局、1993年)などがあったが、イラクのキリスト教に関する本書のような本は、少なくとも日本語では他に類を見ないといってよいだろう。

本書を読む人は、ニュースを含めたイラクのキリスト教に関する理解を深めることができるであろう。そして、イラクといえばイスラム教のイメージが強いという人や、とかく西方教会にばかり目が行きがちな人は、2千年にわたるイラクのキリスト教の歴史がつづられた本書を読むことで新鮮な驚きを覚え、そこから何かを学ぶことができるかもしれない。

本書の帯には、「イラクのキリスト教徒に平和が訪れることを願って翻訳出版」されたと記されている。過激派組織「イスラム国」(IS)による暴力から逃れて難民となり、故郷から避難していたイラクのキリスト教徒が、再び故郷に戻り始めるという重要な局面にさしかかっている今こそ、イラクのキリスト教が持つ悠久の歴史をたどり、その現在を捉え、未来を見据えるために、本書を手に取ることをお薦めする。

スハ・ラッサム著、浜島敏訳『イラクのキリスト教』(キリスト新聞社、2016年10月21日、336ページ、税別2300円)

関連タグ:イラクキリスト新聞社
  • ツイート

関連記事

  • イラク政府軍、北部キリスト教徒の地域をISから奪還へ 喜び・懸念や「赦せぬ」との声も

  • イラク:クリスチャンら難民、先祖代々の故郷・モスルに帰還できるようにと祈り

  • モスル奪還作戦 ワールド・ビジョン、子どもたちへの影響に対して警告 支援の拡充に備える

  • 「エデンの園」があったと考えられているイラク南部の湿地帯が世界遺産に

  • 「フセイン統治下以上に厳しい」 迫害で激減するイラクのキリスト教人口

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二

  • 旧統一協会の解散命令が確定、最高裁「必要でやむを得ない」 特別抗告を棄却

  • 日本キリスト教海外医療協力会、新会長に柳澤理子氏 椙山女学園大学教授

  • 日ごとのパンを求めて―ジョージ・ミュラーの生涯(6)フランケの「孤児の家」

  • 神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司

  • ワールドミッションレポート(6月24日):メキシコ カルテルと伝統の狭間で─暴力に耐えるキリストの弟子たち

  • 「重要な希望のしるし」 世界教会協議会のピレイ総幹事、米イラン覚書を歓迎

  • ワールドミッションレポート(6月23日):東アフリカ 迫害国家への「逆流」─帰国者とアフリカ人宣教師③

  • ワールドミッションレポート(6月19日):インドのムンダス族のために祈ろう

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • Gゼロ時代の津波石碑(10)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(前半) 山崎純二

  • 旧統一協会の解散命令が確定、最高裁「必要でやむを得ない」 特別抗告を棄却

  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • 聖書原語への招き─霊に燃え、主に仕えるために(11)パン種の譬えで示す神の国 白畑司

  • 神学の限界と突破口(5)第1章 主な論争と解決─「聖霊論」の論争 三谷和司

  • 両足に6本の指持って生まれた少年、キリスト教慈善団体の医療支援受け走れるように

  • トランプ氏のイラン戦争と移民政策、福音派で評価二分 否定的回答が半数超える

  • 「世界難民の日」 ワールド・ビジョンが8カ国で調査 子ども守る「自立」の重要性訴え

  • 中国当局、秋雨聖約教会の礼拝を摘発 信徒33人を拘束

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • 米メガチャーチがビーチで洗礼式、過去最多の2552人が受洗

  • 着工140年以上のサグラダ・ファミリア、主塔「イエスの塔」完成 NHKが特番

  • 「聴く隣人のいるところ」 キリスト教高校の1年間が伝える「自由とは何か」問う大切さ

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(250)未信者とセカンドチャンスに潜む大きな課題 広田信也

  • 神学の限界と突破口(4)第1章 主な論争と解決─「贖罪論」の論争 三谷和司

  • 戦後のキリスト教ブームの中で生まれた口語訳聖書、今にも生きるキリシタン時代の聖書訳

  • 聖書全巻の翻訳、800言語で完成 飛躍的に加速する聖書翻訳

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 「ありがとう」か「あたりまえ」か 佐々木満男

編集部のおすすめ

  • 「今、求められているのは、慰めと癒やし」 能登被災者支援でゴスペルコンサート

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 芥川賞作家の鈴木結生氏らが登壇、青山学院大学で口語訳聖書刊行70周年記念講演会

  • 四国の教会が教団教派超え一致 「愛と希望の祭典・四国」閉幕、延べ3千人以上が参加

  • 「あなたの人生は、必ずよみがえる」 第63回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • Threads
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.