何か特別な仕掛けがあるわけではない。ただ講師が聖書からのメッセージを語り、病の癒しのために祈る。すると、病を癒された大勢の人が大きな喜び、時には戸惑いを見せながら次々と席を立ち上がり、会衆の目の前でいま自分の中で起こっている奇跡を語り出した。
4月14〜17日の4日間にわたって東京都中央区の日本橋公会堂で開かれたレイモンド・ムーイ氏セミナー。予想を上回る反響で、スタートから一年足らずで早くも5回目の開催が実現。セミナーには、神の御言葉を求めて連日約200人が会場に集まった。
今回のセミナーでも明確な癒しの奇跡が起こった。医師からパーキンソン病と診断され、歩くこともできず車椅子で来場した人が集会中に癒され、なんとしっかりと立ち上がって自分の足で歩きだしたのである。また、生まれつきの難聴で言葉もうまく話せない人が集会中に癒され、なんと音が聞こえるようになってしまった。他にも、身体障害者の手帳を持つ男性のひざの障害が回復した、胸のしこりが集会中に小さくなり痛みもなくなった、2年間苦しんだ腰の痛みがなくなったなど、明確な癒しの奇跡が続出した。
箸(はし)も持てないほどの重い神経痛に悩まされながら今年2月のセミナーで奇跡的に癒された女性が、今回は見違えるほど元気な姿になって集会に参加していた。話を聞くと、その後も体調は順調に回復し、いまでは引越しの手伝いで重い荷物も一人で運べるという。2月の集会をきっかけに信仰を決心し、洗礼も受けて新しくクリスチャンとしての歩みを始めている。
「神の言葉に力がある」とムーイ氏は何度も強調する。「人の業では罪の赦しを得ることはできない。ただ神の側から道をつくられ、神に戻る方法がある」「イエスを素直に受け入れるなら、罪の赦しを受けることができる」とムーイ氏。そのうえで、「イエスは救い主であり、癒し主」「キリストの福音は、心の平安以上の意味を持つ」と神の与える癒しの恵みについてイザヤ53章5節、ペテロ第一2章24節などから解き明かした。
同実行委員長の万代栄嗣氏は、「(レイモンド・ムーイ氏セミナーを通して)イエス・キリストの御名による祈りが本当に力ある祈りであることを、主ご自身が証明してくださっています」「(セミナーで起こる奇跡はすべて)神の御言葉の力そのものなのです」と証しした。