【CJC=東京】米カトリック教会ニューヨーク大司教区は、信者数に対し神学生の数が少なく、米国内176教区の中で170位。深刻な聖職者不足に直面している。
USAツデー紙報道としてMSN産経ニュースが報じるところでは、ヨンカースにあるセント・ヨゼフ神学校は、在校生23人。今秋の入学予定者はゼロ。ジェラルド・ウォルシュ司祭は「何とかしなければならない」と顔をしかめる。今の頼みは4月に訪米する教皇ベネディクト十六世が同校で説教する予定があること。
米国のカトリック聖職者は1975年の3万6000人から、2007年には2万8000人に減少した。ただ神学生は1960年代に激減したが、この10年間で3300人まで回復しているという。
ニューヨークではアイルランド出身者が200年にわたり、多くのカトリック聖職者を送り出してきた。だが、カトリック信者の40〜50%がヒスパニックになって事情は大きく変わった。