ローマ教皇の次の地位にある教皇庁国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿は、東方教会で最大勢力のロシア正教会総主教アレクシー2世と教皇との会談の時期が近づいていることを明かした。ANSA通信が9日に伝えた。これで11世紀の東西教会分裂以来、実に1000年近く続いた対立が解かれる可能性も出てきた。
ベルトーネ枢機卿は、カトリック教会と東方教会の間にいまだ根強い対立や解決困難な問題があることを認めつつも、会談実現に向けた前向きな姿勢が双方に見られることを明かし、同じキリスト者としての立場を尊重し、双方が和解に向けて前進すべきとの見解を示した。