白百合女子大学(東京都調布市)は2日、調布市と災害時における協力体制に関する覚書を締結した。締結式は、7日に同大学長の山内宏太朗氏と調布市長の長友貴樹氏が出席して調布市役所で行われた。今後は、災害時における調布市民の安全確保に向け、相互に連携と協力を図っていくという。
覚書では、避難所を開設する必要が生じた場合、妊産婦、乳幼児を連れた女性などの短期避難施設として同大の施設の一部を開放することや、大学施設内にある井戸水を、飲料水または生活用水として周辺住民へ提供すること、市内の被災場所や避難場所などへ学生や教職員ボランティアを派遣することなどが取り交わされている。
シャルトル聖パウロ修道女会を設立母体とする同大は、「奉仕の精神」を受け継ぎ、地域社会とのつながりを大切にしてきた。これまでにも、調布市の成人式に同大の学生が実行委員として企画から参加したり、同大周辺で開催される地域のイベントに積極的に参加したりするなど、地域との交流を深めてきた。