阪神大震災で被災した留学生・就学生の支援を目的に始まった六甲奨学基金の募金活動として毎年開催されている「古本市」が来月13日、神戸市灘区の神戸学生青年センター(辻建理事長、飛田雄一館長)で始まる。昨年は過去最高の売り上げを記録し、今年は6人分の奨学金として売り上げ360万円を目標としている。5月15日まで。
同基金は阪神大震災が発生してから3年後の98年に始まった。第1回目の開催で150万円が集まり成功を収めたことから毎年3月から5月にかけて開催されるようになった。
昨年は580人から古本が提供され、準備期間を含めた70日間に180人のボランティアが協力した。320万円の売り上げを記録し、2カ月間で約2万7000冊の本が売れた計算となる。
古本は、郵送(送料は提供者負担)または持参の形で募集しており、受付期間は3月1日から同31日まで。保管場所の関係上、期間以外の受付は行っていない。一方、古本市を手伝うボランティアも募集中。仕事は本の整理が中心で、1日3時間程度継続して協力できる人を募集している。交通費も片道上限500円まで支給される。
同センターは米国南長老教会、日本基督教団などの協力によって1955年に「六甲キリスト教学生センター」として活動を開始した。72年に現在の名称に改名してからも、「キリスト教セミナー」「食料環境セミナー」「朝鮮史セミナー」などのセミナーを中心に、「平和・人権・環境・アジア」をキーワードとして様々な社会活動を展開している。
問い合わせは、同センター(電話:078・851・2760、Eメール:[email protected])まで。