テキサス州選出のテッド・クルーズ上院議員(44)は1日夜、中西部アイオワ州での共和党員集会でほかの大統領選の候補者に勝利したことを受け、聖書を引用して神と保守派による強い草の根運動に感謝した。
「神が素晴らしいアイオワ州を祝福してくださいますように。まず初めに、神に栄光あれと言わせてください」と、世論調査での支持率が最も高いドナルド・トランプ氏(69)に勝利したクルーズ氏は、支援者に向けて語った。
投票者の出足が歴史的な数字を記録したこの夜、党員の99パーセントが投票した結果、クルーズ氏は28パーセントの得票、トランプ氏が24パーセント、そしてフロリダ州選出のマルコ・ルビオ上院議員(44)は23パーセントの得票だった。
「今晩、ここに集まってくださった皆さんや州中の勇気ある保守派の皆さんによる素晴らしい働きに感謝します。私たちは共に、4万8608人のアイオワ州民の票を獲得しました。今晩の皆さんの勝利を見ると、この数はこれまでの共和党の予備選挙の候補者が獲得した中で最も多い票数です。今晩は、7年にわたるワシントンの迷走に耐えてきた多くの米国民の勝利です」とクルーズ氏。
クルーズ氏は、この勝利が報道陣やロビイスト、ワシントンの政界人に対する保守派からの強いメッセージだと語った。
「今晩は草の根の勝利です。今晩はアイオワ州とこの素晴らしい国の勇気ある保守派の勝利です。今晩、アイオワ州は語りました。アイオワ州は、共和党の指名者と米国の次期大統領が報道陣やワシントンの政界人、ロビイストによって選ばれるのではなく、この国の中で全ての主権を持つ、信じられないほど力強い力である、私たち市民、米国の市民によって選ばれるのです」とクルーズ氏。
幅広い草の根ネットワークを強調し、クルーズ氏はアイオワ州で1万2千人、また全国で20万人以上のボランティアがいることを明かした。またさらに、公式サイト「tedcruz.org」を通じて「勇気ある保守派」から選挙運動のために80万件を超える寄付を受けており、その平均額は67ドル(約8千円)だとも語った。
クルーズ氏は、トランプ氏の人格に依存したキャンペーンや政党の政策に対して皮肉を言い、聖書の詩編30編5節(主の慈しみに生きる人々よ 主に賛美の歌をうたい 聖なる御名を唱え、感謝をささげよ)で強調されている約束を思い起こさせた。
「今晩は、オバマ政権による8年間の統治を耐えた全ての米国人の勝利です。この8年間、多くの人が憲法への干渉と理解しているワシントンの過ちを、誰一人として正せなかったのです。憲法は私たちが掲げ、より高い標準へと立ち返るために共有する断固とした宣言であり、全世界が知る最も素晴らしい国家に息吹を与えた、その標準なのです。全ての男性と全ての女性が平等に創られたという、革命的な理解です。私たちの権利は、民主党、共和党、ティーパーティー(茶会)[訳注:クルーズ氏の支持基盤の草の根運動、政党も英語では"party"]のどれからも来るものではありません。私たちの権利は、私たちの創造者から来ます」と述べ、締めの言葉に入った。
「連邦政府の責任はこれらの権利を、私たちを守ることです。米国人が、国中の多くの人々を苦しめる政策を進める大統領の下で苦しんでいる中、『泣きながら夜を過ごす人にも 喜びの歌と共に朝を迎えさせてくださる』(詩篇30編6節)という聖書の約束を思い出してほしいのです。今晩、アイオワ州は世界中に、『朝が来ました、朝が来ました』と宣言したのです」
クルーズ氏の勝利宣言の全容は次の動画で視聴できる(英語)。