16世紀に設立されたカトリックの男子修道会イエズス会の総長に、元上智大教授で同会の日本管区長も務めた経歴を持つアドルフォ・ニコラス神父(71)が選出されたことが19日、同会の発表で分かった。
ニコラス神父は1936年スペイン生まれ。53年に同会に入会。64年に上智大学に入学、神学を学び、67年に司祭として叙階されている。19日に行われた第35回総会で総長に選出された。
イエズス会は現在、世界112カ国に約2万人の会員がいるとされており、カトリック教会の男子修道会としては最大。初代総長のイグナチオ・デ・ロヨラら7人が1534年、パリ郊外にある諸殉教者聖堂に集まったことで始まったとされている。日本に初めてキリスト教を伝えたことで知られるフランシスコ・ザビエルもイエズス会の創設メンバーの1人。