こちらが嫌だとか、都合が悪いと思っているのに、自分の仕事や要求を押し付けてくる人がいます。その人の要求に負けてそれを受け入れると、後で不愉快になり、犠牲者になったように感じるものです。
相手の顔色を気にして、うまく断ろうとしても、うまく行かないことが多く、相手はさらに言葉巧みに説得してくるものです。電話や訪問のセールスで、あんまりしつこいので、「今日は都合が悪いです・・・」と言おうものなら、「いつならば都合がいいですか!?」と切り替えしてきて、結局、次の約束をさせられてさらに断ることが難しくなり、嫌々買う羽目になってしまったという話を聞くことがあります。
こんな時は、はっきり断ればいいのです。一番いい方法は、「私はそれをしたくありません!」ときっぱりと言い切ることです。そこに理由付けの必要はありません。相手が自分の仕事や要求を押し付けてくるのに疑問を感じてないのと同じように、あなたも、相手の要求を断ることに疑問を感じる必要はないのです。
神様は私たち人間を、ロボットのように、ボタン一つで何でも言うことを聞く存在として造られたのではなく、自由意思を与えられました。普通の感覚を持った人は、人を脅かしたり、強制的に動かそうとはしません。詐欺やしつこいセールスは、人をだましたり、断れないように退路を絶ってきます。
スピリチャルな世界では、悪魔は、自由意思を脅かし、弱みに付け込みながら、強制的に人を動かそうとします。しかし、神はそうではありません。自由意思を尊重し、優しく導かれます。これは悪魔と神との決定的な違いです。忘れないでください。
神が私たちに与えられた最高のプレゼントは自由意思です。これは、いかなる権力を持ってしても侵害できないものです。
不当な要求をはっきりと断ってもいいことを忘れないでください。良い一日をお過ごしください。
「盗人が来るのは、ただ盗んだり、殺したり、滅ぼしたりするだけのためです。わたしが来たのは、羊がいのちを得、またそれを豊かに持つためです。わたしは、良い牧者です。良い牧者は羊のためにいのちを捨てます」(ヨハネ10:10~11)
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菅野直基(かんの・なおき)
1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。
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